世界に愛されて…
…*…*…*…
世界が私を愛してくれるので
谷川俊太郎
世界が私を愛してくれるので
(むごい仕方でまた時に
やさしい仕方で)
私はいつまでも孤りでいられる
私にはじめてひとりのひとが与えられた時にも
私はただ世界の物音ばかりを聴いていた
私には単純な悲しみと喜びだけが明らかだ
私はいつも世界のものだから
空に樹にひとに
私は自らを投げかける
やがて世界の豊かさそのものとなるために
・・・・・・私はひとを呼ぶ
すると世界がふり向く
そして私がいなくなる
・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・
谷川さんの詩を読んで…しばらく目を閉じてみた。
***
少し前に、ダグラス・E・ハーディングの本を読んだ。
意外な発見と、「あぁ、やっぱり」と思うところが交互にあった。
「存在」という尽きない不思議に惹かれていく。
問うても語れない何かがある。
でも、きっと全ては・・
複雑にしてシンプルだ
今の自分のありように、こだわらず、とらわれず、
こころのままに、惹かれていこう。
導かれていこう。
きっとそんな私さえも世界は愛してくれるから
こうして生きていられるんだ。
ひとりでいるときでさえ、全てと繋がっている。
ー さくらいろ -
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