大きな木よ。じっと記憶する木よ。
おまえが見てきたものに、わたしは耳をすます。
おまえから生まれたことばが、わたしの物語になる。
深い秋がおとずれた。だが、いつもと少しちがう秋。
やわらかい日ざしを透かして、
あの子の笑い声が小さなすずのようにきこえている。
p49
ABOUT ME
大きな木よ。じっと記憶する木よ。
おまえが見てきたものに、わたしは耳をすます。
おまえから生まれたことばが、わたしの物語になる。
深い秋がおとずれた。だが、いつもと少しちがう秋。
やわらかい日ざしを透かして、
あの子の笑い声が小さなすずのようにきこえている。
p49