一日一文 365日

一日一文 229. 石井ゆかり「禅語」より

ー 草衣心似月 -

草衣をまとっている人は、何も失うものがない。だから、時間の流れの中で自分の心を自然に変化に任せることができるし、変化に任せていても、その真の姿はまんまるに澄んでいて、決して欠けることがない。

p179

ー 水急不流月 -

時間は留めがたく、どんどん過ぎていく。私たちは時間の中で、何かを待つつも、いろいろなものを次々に失っていく。若さや、お金や、愛や、そうした大切なものが、時間というものによって留めがたく押し流されていく。まさに、時間という川の流れの中にいるようだ。何もかもすべて、時間の中に、流れてさってしまう。

流れていくものの中で、流れようもなく輝いているものがある。これはいったい、何なのだろう。

川の流れの中に見えているのに、水に押し流されないのは、映しているその本体が、水の中にはないからだ。月は天にあり、水がいくら流れてもそれが流れ去らない。

p279


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Gaju。 管理人
Gaju。管理人suzukiです。 管理運営担当しております。 愛猫たち(東風Cochiと南風Kaji)のときの過ごし方から 日々学ぶ今日この頃です・・・。