今回「ちいちゃんのかげおくり」を朗読なさろうと思われたのはなぜですか?
「8月は戦争・平和を考える月ではないかと思い、これまでも年に一回8月には戦争のお話を読んできました」とおっしゃるYoshieさん。
6日は広島原爆の日
ご自身のお母さまとの思い出のお話をなさってくださいました。
愛媛県出身でお寺の娘さんであられたお母さまは、疎開してくるたくさんの子どもたちとお過ごしになられたそうで
瀬戸内海をはさんで広島のキノコ雲がお寺からも見えたそうです。
お寺に防空壕があって、Yoshieさんご自身が小学校の時、お母さまから「ここが防空壕だったのよ」と山の傾斜にある防空壕・・・
当時のYoshieさんは怖くて入れなかったと貴重なお話をいただきました。
このような思いがあって選ばれた「ちいちゃんのかげおくり」
みなさまからのご感想は・・・
*もう胸が一杯で。ありがとうございました。まだ余韻に浸っています
「ちいちゃんのかげおくり」
この本を読んで、かげおくりをやってみた子供時代を思い出しました。
その時は条件が合わずにすーっとは空に昇っていかなかったなぁ。
また、やってみようかな。
*おひとりで読まれていたのですよね。臨場感たっぷりで聴き入っていました。
今年の夏はまたいつもと違い、平和式典などもきっと縮小なのかな、ニュースも少なく感じます。
体験された方がいなくなる世の中となり、過ちを繰り返すのでは、と心配になりますね。
*おはなしの声も心に響きましたが、朗読した後のyoshieさんの声で、瀬戸内海の海や空の美しさが見えてきまして。
美しいからこそ、かなしく…忘れてはいけない…と、
いまもこれからも、伝えていくことが大事なことだと思いました。ありがとうございました。
*登場人物ひとりひとりのこころによしえさんのおこころが重ねられて、
言葉ひとつひとつにいのちを感じました
大切ないのち、大切なこころに思いを馳せて過ごしたいと…こころから、思いました
ほんとうにありがとうございました
*どんなおはなしだったか正直忘れていましたが、朗読が始まって数を数えるシーンになった瞬間
学校の校庭でクラスみんなと手をつないでかげおくりをやった記憶がまざまざとよみがえりました。
子どもたちを大切にしたいと心底思いました。
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このようなご感想をうけてYoshieさんからのメッセージ
昨夜は、お聴きくださりありがとうございました。
色々とご感想くださり、ありがとうございます。
いつもそうですが、
朗読する日は、金曜日の19時50分に向けて、体調を整えて、
1日のタイムスケジュールを作ります。
読まれる方、演者の方は皆さまそうだと思います。
この緊張感が・・・好きです
私は岡山で生まれましたが、両親が愛媛県出身、母は、伊予桜井の「法華寺」の娘でしたので、
私も、小さい時から、春、夏、冬休み全てをこのお寺で過ごしました。
お寺の裏山から遠くに見える瀬戸内。
特に夕陽が沈む景色は大好きで、今も心にしっかりと刻まれています。
青々とし田園風景、煙をはきながら走る蒸気機関車の讃岐本線。
それを飽きることなく毎日見ていました。
心の中の故郷の原風景は、今も変わりません。
今は、目に見えぬものと戦い、日常も新しいスタイルを求められています。
当たり前な普通の日々を感謝しつつ、この夏を過ごしたいと思います。
皆さま、ご自愛のほどを。
ありがとうございました。
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みなさまからのご感想の中で
戦争体験のお話をお母さまから伝え聞いた方からのメッセージです
*私の母は今85歳になりました。
東京大空襲の日、空から降ってくる焼夷弾を避けながら、学校の先生から教わった方法で風向きを見て
上野の国立博物館の地下に逃げて助かりました。
水を求めて隅田川に飛び込んだ方々は沢山いらっしゃったそうですが、
もう、火の川となっており、その怖ろしい光景は忘れられないそうです。
8月、戦争の記憶に心を向ける時
何度も何度も聞かされたこの悲惨さを忘れないで、平和を祈り続けたいと思います
*義母から、同じような話、東京大空襲の日のことを何度も聞いていました。聞くのも辛くなります。
平和を祈りたいです。
*私の母も東京大空襲のときの話、ある一場面のみですがよく話してくれました。それは人の波に押されて祖母と弟と走って逃げているとき
一人の兵隊さんが「そっちへ行くな、こっちへ逃げろ」と人の波とは逆を指したそうです。その時、幼かった母がひとりそちらに向かったので
祖母は仕方なくそのあとを追うように兵隊さんの指示通り人の波とは逆方向へ・・・そして命がつながったと。
今の私はそのおかげで生きているのですね。
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8月にちなんだわけではなかったのですが~お気に入りの一冊お裾分け~
私と共に歩んだ本「太陽の子」灰谷健次郎・・・みなさんも一度はお手に取られたことと思います。
小学生だった当時はちゃんと読めなくて怖かった印象がありますが、再読し、この本に私の原点がありました。
私の記憶に深く刻まれていたこと。
主人公のふーちゃん・ふーちゃんを囲む人々の交流は私の中に知らないうちにしっかりと刻まれていたようです。
人として大切な何かを灰谷さんから教わってきました。
この先も「太陽の子」のやさしい涙を持てるようなひとへと学び続けたいと思います・・・。
ご感想より
*沖縄への想いを共にしながら嬉しく拝聴しました
*『太陽の子』私も昔、読みましたか私もまた、読んでみたくなりました!
*沖縄ルーツのお話も納得
終戦から75年
私の父は80歳になります。当時は5歳だったのか・・・疎開していたとはいえ戦争を体験した人。
と改めてズシッと重たいものを感じました。
戦争を体験した方々が目の前で消えて行ってしまうという現実を前に
戦争を知らないない私たちが戦争・平和を考える。語り継ぐとは・・・読む・聞く・感じる・
そんなことを思いながら迎えた8月です・・・
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初めてご参加くださったみなさまからも素敵なメッセージをいただきました
*初めて、参加させていただきました。本当に音楽、朗読、素晴らしかったです
まだ、その余韻に一人で浸ってしまっています。ありがとうございました❣️❣️
*本日は途中からの参加になってしまいましたが、最後のピアノ演奏とても素敵でした
(エンディング曲は・・・風立ちぬよりー旅路ー)
*こんばんは、私も今回初めて参加させて頂きました。
週末の疲れた心身を、素敵な演奏と朗読で癒して頂き幸せな時間でした。
*音楽も、ひとときに寄り添う音色でとても素敵でした
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金曜日の夜はアンティークなラジオから流れてくるような
~おとなおはなし会 夜の部~
次回は8/14 19:50~
ShinoさんとNakajimaさんからのお届けです📖
梅雨が終わったと思ったら残暑という響き・・・
厳しい暑さですね
みなさま、どうぞお身体ご自愛くださいませ。