無意識のなかの元型はそれ自身で人間をこえたもの、人間を支えるもの、人間を包むものーーー
それらの大いなる命を希求していることがわかったからである。
「われなくんば」とパスカルは書いたっけ。「われを求めることなし」と。
むしろ、正直にいうと「ひたぶる」とか「ひとすじ」とか「必死」という生きかたは私の趣味ではない。暗い顔して、うつむいて人生を考えていますという顔もご遠慮もうしあげたいのである。
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くりかえすが無意識のなかには人間の遺伝子ともいうべき元型が先天的にひそんでいて、その元型を感じていればどのような頂上を自分たちが求めているかがわかるからだ。
ー ｽﾞﾎﾞﾗ男の話 ー ｐ９９
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