一日一文
私の人生にとっていちばん大切なことは、
小さな命に対する愛情や行為を最優先させることだと思っている。自分の命は自分のためだけにあると思ったら大間違い。自分より困っている誰かを助けたり、たとえ野良猫一匹の命でも人はそれを救うために、命を授かっていると信じている。
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私の毎日の生活は楽ではなかった。
哀れな捨て猫と捨て犬を家の中で飼って、
心配の連続。
これっぽっちのお金で今週は、今月は、どうやって過ごせるかと、
ピアノを弾きながら考えることがしょっちゅうだった。
心配で心配で心がふさぐと、神に祈った。
楽しいにつけ、悲しいにつけ、いつも神に祈った。
なんとかなるといつも信じた。
人間だということは、どこか弱いことでしょう。
完璧な人なんかいない。
みんな結局どこかで自信がないのよ。
私もそうだけど。
私は神を信じているから……。
フジ子・ヘミング
「運命の力」より
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