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吉祥寺絵本屋さん
「あぷりこっとつりー」さんにて
こどもおはなし会
おとなおはなし会を
開催せていただきました♡
その様子…よかったらお聴きください☺️
こどもおはなし会
https://stand.fm/episodes/684520d9490f551879346d6d
おとなおはなし会
https://stand.fm/episodes/6845f40f1a61bdbaaddf643d


それはそれは長い歴史ある絵本と雑貨のお店「あぷりこっとつりーさん」
6月14日にその幕を閉じられますことを惜しんでファンのみなさまがたくさん詰めかけられる中
(私たちでいいの?!)と恐縮の思いでおりましたが、
店主さまのあたたかなお心づかいに救われて、また絵本を選びにいらしているみなさまの優しさに励まされ
なんとか無事に「お気に入りの一冊」をご紹介することが出来ました。
お聴きいただきました「おとなおはなし会」の中で
私は、店主さまのインスタグラムが好きで~とご紹介させていただきました。
その読ませていただいた店主さまのご紹介文をあらためてここに記しておきたいと思います。

「戦争をやめた人たち」
どうなったら終わるのか、全く見通しがつかなくなったウクライナの戦争、私たちは戦場から遠く離れて戦況を聞き流すだけで、時に戦場ではヒトとヒトが殺しあっていることを忘れてしまいそうです。どうしたら戦争が終わる?どうしたら戦争が起きない?難しい問題ですが、一つのヒントになるかもしれないお話のご紹介です。
鈴木まもる文・絵「戦争をやめた人たち・・・1914年のクリスマス休戦・・・」
これは第一次大戦と呼ばれる100年以上前の戦争で、イギリスとドイツが対峙した戦場で本当に起きた事です。
当時の戦争はまだ飛行機や戦車などんお機動力が高い兵器を使ったものではなくて、兵隊どうしが大砲や銃、銃剣で直接にぶつかり合うものでした。両勢力の兵隊は、互いに塹壕(ざんごう)に隠れて相手と撃ち合いました。
第一次大戦が始まって5カ月が過ぎた12月24日、ドイツ軍とイギリス軍が睨みあう最前線に夜のとばりが降りて、イギリス軍の兵士たちは一日の緊張から解放されて塹壕の中でやすんでいました。
するとドイツ軍の塹壕からドイツ語で歌う「きよしこの夜」が聴こえて来ました。ドイツ軍の兵隊たちが焚火を囲んで歌っているのです。
イギリス軍の塹壕では、「今日はクリスマスイブなんだね。」「ドイツにっもクリスマスがあるんだね」「こっちも歌おうか」といろんな感想が生まれて、一人の兵士が空に向かって英語で「きよしこの夜」を歌い出しました。
その歌声はドイツ軍の塹壕に届いて、拍手が帰ってきました。そして歌を交換するうちに、ドイツ語と英語で讃美歌の大合唱もおこりました。
そんな戦場ではありえない夜が過ぎたクリスマスの朝、ドイツ軍の兵士の一人が手を挙げながらイギリス軍の塹壕に向かって歩いてきます。いったい何をしようというのでしょうか・・・・?
今から100年以上前の戦争で、まだお互いの顔が分かる距離だったからかもしれませんが、互いにあってみれば敵も自分も目がふたつに口が一つ。握手をすれば温もりがつたわり、汗の匂いだって伝わってきます。銃の照準の先にいたのは自分と何も変わらず家族を愛し友を愛する一人のヒト。そうとわかれば心も通い合うことを史実を描いたこの絵本は教えてくれます。
せっかくIT技術で距離も時間も飛び越えられる現代、温もりと匂いは届かないけど、日ごろから他の国の人たち、他の文化を持つ人たちとの相互理解を深めて行きたいですね。言葉の壁は絵本で埋めて。
ウクライナの戦争が早く終わって平和が戻ってきますように。

店主さまご夫妻の優しさいっぱいの笑顔と
あぷりこっとつりーさんで待っているすてきな絵本たちが
たくさんのみなさまの手に届きますように☆彡
あぷりこっとつりーさん!感謝の気持ちでいっぱいです。
私たちに貴重な機会とあたたかな想い出を本当にありがとうございました。
