詩集棚に手を伸ばし
突然はじまった彼女の朗読
茨木のり子『 汲む 』
訪ねてきたと思ったら、いきなり始まったこの朗読に
しばし茫然としている私に向かって
「え?だって、ここは声に出して言葉を届けていい場でしょ?」と満面の笑み
茨木のり子が好きだという彼女の声は
私の思っていた彼女のイメージよりずっとたくましく聞こえました。
続けて彼女が届けてくれたのは素話しでの『マーシャとくま』
本を持って話されるより、ずっと情景が思い浮かぶ初めてのマーシャ
「間」がなんとも言えぬ心地よさ・・・
「おはなしの勉強会」に通い、学び続けること3年
こどもに(ひとに)ことばを届けるために
ことばを覚えるその行程は、とても大変だけれども、
読めば読むほど好きになる・・とのこと。
昨日、初めて素話しでわたし一人のためにお話を届けてくれました。
さらに、遠方から駆けつけてくれたのに、重たい荷物を持っていると思ったら
『おさるとぼうしうり』ひとりだけのために真剣に読んでくれる彼女の純粋さお話会の勉強に通うようになって、
数年前はことばにしたくても言葉にできず、涙でしか伝えられなかったのが、
題材をもらい、本の中から大切なことを深めていくうちに、
今ではこうやってことばにできるようになったのだと・・・。
おなかの底からの真の太い声で話してくれました。
「Gaju。はコトバの力を借りられる場だね」と嬉しいお声を頂き
ありがとう・・・ということで
私からのお返しは
来月誕生日を迎える彼女(高校時代からの友)に
久石譲作曲『Birthday』
「これからの人生も何とかなるような気がしてきたよ!!」
と、くしゃくしゃの顔で笑って話す彼女。
ふたりでとても贅沢なときを味わいました。
夕方からは市民合唱団の練習~♪と、彼女は軽やかに帰ってゆき、
「次回の開催日を決めるの忘れた~?!」となりましたが(笑)
第2回「おとなお話会」開催いたします。
~声に出して読む~
ぜひご一緒にいかがでしょう?