「”生かされている”ということがどのようなことかわからないでいます・・・」
こう投げかけられたら、みなさまはどうお感じになられますか?
わたしがそのことばを聞いたのは3年半前のとある講座中でした。
深い深い問いだと感じました。
何を隠そう、こう講師の若松英輔氏に問われたのが
今回、ご登場いただきました”かおりさん”
その日から私の中でこのことばがずっと問いとして残り、支え生かしてきてくれました。
そんなかおりさんからの~お気に入りの一冊お裾分け~
「星の王子さま」
お母さまからプレゼントしていただいた本。
「幼いときは根気よく文字を追うことが苦手だったので本はあまり読まなかったけれど
多感な高校生の時にこの本を読み、あの”大切なことは目には見えない”の言葉に感動し
はじめて真理に触れた感じがした・・・」とのこと。
このことをきっかけに本のすばらしさを知り、読書への扉が開かれたそうです。
「高校時代はこどもとおとなの境のようなとき」と話されるかおりさん。
大人になって読み返したときお感じになったのは
「おとなとこどもの世界をうまく行き来している。分断された世界を王子さまが対話によって明らかにしているような気持ちがした。
こどものころに持っていた感覚を失ったおとな・・・」
「手に取ってみたくなるときは、日常に忙殺されて価値観が残念な人になっていたり・・自分の心が懲りかたまってしまったり発想がもてなくなったり・・・」と
ことあるごとに何度も手に取り、ひらき、そのたび気づかされ、励まされ、勇気づけられてきた大切な本
「今、この歳になって読み返しても違った発見があり、果てしなく味わえる書物」・・・とお感じになっていらっしゃるそうです。
トークの終わりに問いを投げかけてくださりました。
「みなさんの思い出深いシーンはどこですか?また、初めて読んだ頃と今では、違いますか?同じでしたか?」
かおりさんはやはりいろいろとある中、キツネとのシーンが深く刻まれているそうです。
「キツネとのシーンは切なくなるというかなんというか・・・ことばにはできませんね・・・・」
とお話を結んでくださりました。
それでは
わたくしからまず・・・
やはり初めて手にしたのは高校生の頃だったと思いますが、どんなシーンが残っていたかと思い出してみると
ぼくが、砂漠の中をこわれてしまうかのような王子さまを大切に抱きかかえて歩いている・・・というシーンでした。
そして、今回を機に再読いたしまして、もっとも心に残ったのは・・・
一日一文のように書き写してみたいと思います。
Ⅶより
ものをいうにも、へたくそで、うまくいえなかったのです。どうしたら、王子さまの気もちになれるのか、どこで王子さまの気もちと、いっしょになれるのか、それもわかりませんでした・・・
涙の国って、ほんとにふしぎなところですね。
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続いて”かおりさん”朗読していただきました本はこちら
この本を朗読してくださったきっかけは写真の彼岸花のポストカードからなのです。
かおりさんとはその出会った講座をきっかけに文通をさせていただいておりますが・・・
先月たまたま彼岸花のこのカードを送りましたら
かおりさんがその時、偶然お読みになっていらした本がこちらの「なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか」だったそうで
お返事に「曼殊沙華」の部分のコピーに~深い意味を持つ花です~
という言葉を添えて送ってくださったのです!!
読ませていただきまして、これはぜひともみなさまにこちらの本をお伝えしたいと思いまして
・・・今回お声がけさせていただきました♡
ご参加いただいてますグループのみなさまは植物を愛していらっしゃる方ばかり
きっと興味深くお聴きになっていただけたのではないでしょうか・・・
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“かおり”さんからのピアノリクエスト~めぐり逢い~
まさに人生どこでどんな風にすてきなめぐり愛があるかわからないものですね。
次回も
フルートYukariさんと朗読Yoshieさんのめぐり逢いです♫
楽しみにお待ちくださいませ。
それでは
「星の王子さま」再読する機会や心に残っているシーン・一文ありましたら
ぜひお聞きしたいです。
みなさまからのお声をお待ちいたしております♡