東山魁夷「風景との対話」帯 より
美しくさはやかな本である。
読んでゐて、自然の啓示、人間の浄福が、清流のやうに胸を通る。
これは東山魁夷といふ一風景画家の半生の回想、心の遍歴、作品の自解であるが、
それを通して、美をもとめる精神をたどり、美の本源をあかさうとするこころみは、
つまり、個を語って全を思ふねがひは、静明に、温和に、そして緊密に果されてゐる。
散文詩のやうな文章が音楽を奏でてゐる。
川端康成
上記のことばは、この本の愛読者として
昨夜、朗読の始まりの前にご紹介させていただきました。
読み手のYoshieさんは高校生の時に恩師とご一緒された展覧会を機に
東山魁夷と出会われたそうです。
Yoshieさんの「道」のひとつとして好きであり続けられた豊かな想いが
朗読に込められているような気がいたしました。
すてきな投げかけでしたね♡Yoshieさんからのことば
“皆さまご自身の「道」と想い重ねながら 今夜お楽しみ頂けたらと願っております”
アンティークなラジオから流れてくるような
おとなおはなし会夜の部
どうぞお聴きくださいませ。
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