一日一文 365日

一日一文 163. 安達茉莉子「猫と惑星に名前をつけようとしてくれた君へ」より

おっちゃんが一緒に歩いてくれること、
ふむと柔らかい、いいにおいのする土
人間には少し冷たい二月の夕方の空気、
それを少しだけ暖める沈む前の恵みのような太陽の光、
柔らかくほころんだ広大な田畑、
この瞬間全ての中に存在していること。

絶対に置いて行かれないということ、
裏切られることなんて考えたこともないということ、
ただこの瞬間全ての中にあるように、隣を歩くこと。

離れてもあの角を曲がれば待っていてくれること、
見つけたら笑ってくれるということ。
家に帰るということ、
ご飯が待っているということ、
夜がくるということ、
朝がくるということ、
また散歩に連れて行ってもらうということ、
終わることなんて考えたこともないということ。

ただこの瞬間全ての中にあるように、隣を歩くこと。

ー 夕焼けを歩け、白い犬 - p10~


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Gaju。 管理人
Gaju。管理人suzukiです。 管理運営担当しております。 愛猫たち(東風Cochiと南風Kaji)のときの過ごし方から 日々学ぶ今日この頃です・・・。