「避けがたい試練を生きているときは言葉を頼みにして道をすすめ」
批評家でカトリック信徒である若松英輔さんの詩『言葉の羅針盤』の一節です。
まさに今、私たちに必要なのは、よりどころとなる言葉ではないでしょうか。
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『言葉の羅針盤』 若松英輔/著 亜紀書房/発行
わたしを導く言葉は、わたしのなかにあった──。
著者は批評家であり随筆家。自らを「読む、書く、考えるをテーマに活動している」という。言葉の人である。
本書では、日々の生活の中でふいに浮かび上がった言葉に立ち止まり、かつて読んだ書物の言葉を引き合いに黙想する。古今東西、有名無名の先人たちの言葉と、著者の言葉が響き合い、やさしく静かな語り掛けで読む者を励ます。
たった一つの言葉が、人生を変えることがある。言葉の羅針盤に従って人生を歩んでいこう、こころの中にある眼と耳を開いて・・・・・そんなメッセージが聞こえてくるようだ。
YMCA(The Young Women’s Christian Association)
特集 言葉を支えに JUNE2020 より
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