昔の人々は目にみえない大いなるものを敬い、さまざまなものに見立て、写し、重ねてきました。祭りや行事は後世にその”意乗り”を伝える儀式であり、永続し、循環するために必要なトキの節目をつくってきました。
季寄せは常に自然と一体になることを「美」と感じてきた日本人の価値観が、凝縮されたものです。森羅万象に畏敬の念を抱き、万物に神が宿ると考えた「八百万神」と表裏一体をなすものといえるでしょう。
ふと目をとめ、耳を澄ませば、誰でも気づくことができる、ごく身近なもののなかに「兆し」や「名残り」があります。日々をていねいに積み重ねていれば、自然にみえてくる「感性の世界」です。
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