Gaju。あれこれ

一日一文 309. タゴール「ギタンジャリ・森本達雄 訳註」より

四五

あのかたの静かな足音を 聞いたことはないのか?
あのかたは来る、ひたひたと いつも来る。
どんな瞬間にも どんな時代にも 夜ごと日ごとに あのかたは来る、ひたひたと いつも来る。

わたしは さまざまな気分で さまざまな歌をうたってきたが、歌の調べは いつとても みんなこのように告げていた
ー あのかたは来る、ひたひたと いつも来る、と。

陽の降りそそぐ四月の花の香る日に、森の径を通って、あのかたは来る、ひたひたと いつも来る。

雨の降りしきる七月の夜の暗闇に、雷鳴とどろく雲の馬車に乗って、あのかたは来る、ひたひたと いつも来る。

悲しみにつぐ悲しみのなかで、わたしの胸に迫り来るのは あのかたの足音、そして、わたしの歓びを燦然とかがやかせるのは
あのかたの御足の金色の感触。


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Gaju。 管理人
Gaju。管理人suzukiです。 管理運営担当しております。 愛猫たち(東風Cochiと南風Kaji)のときの過ごし方から 日々学ぶ今日この頃です・・・。