一日一文 365日

一日一文 40. 養老孟司「かけがえのないもの」より

すべてが予定の中に組み込まれていったときに、
いったい誰が割を食うのかということです。
それはもう間違いなく子どもなのです。
なぜなら、子どもというのは、何も持っていないからです。
知識もない、経験もない、お金もない、力もない、体力もない。何もない。
それでは子どもが持っている財産とは何か。
それこそが、一切何も決まっていない未来、漠然とした未来なのです。

私はそれを「かけがえのない未来」と呼びます。
だから、予定を決めれば決めるほど、子どもの財産である未来は
確実に減ってしまうのです。
私たちは、先のことを決めなければ一切動かないという
困った癖がついてしまいました。

_第3章 かけがえのない未来_p49~


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Gaju。管理人suzukiです。 管理運営担当しております。 愛猫たち(東風Cochiと南風Kaji)のときの過ごし方から 日々学ぶ今日この頃です・・・。