何事にも時があり
天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
生まれる時、死ぬ時
旧約聖書「コヘレトの言葉」三章一~二節
時間を表すギリシあ語には、「クロノス」と「カイロス」という二つの異なった概念があります。
「クロノス」は物理的な時間の流れを意味します。年、月、分、秒、で測れる量的な時間です。一方、「カイロス」は二度とは巡ってこない決定的な瞬間を意味します。唯一無二の独自で質的な時間です。旧約聖書の「コヘレトの言葉」にある「時」とは、かけがえのない時間「カイロス」を指します。
東日本大震災を契機として、生きる時間の尊さを再発見した人も多いでしょう。私もあの震災以来、前にも増してカイロス的な時間のありがたさを痛感しています。毎朝、生きていることを感謝し、毎晩、一日を無事に過ごせたことを感謝して、神に祈りを捧げています。
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