彼らの生命は私の持ち物ではなく、彼ら自身のものである。
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彼らの命を預かるからには、弱くて小さな生き物からなにかを得ようとする前に、
我々よりはるかに寿命が短い彼らが、幸福で健康な生涯をまっとうするために我々がなにをできるかをまず考えるべきであると思う。
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猫に限らず、自分のものと思っている多くのもの、
気力や体力や知力やその他のものも実は預かりものなのかも知れない。
他から預かったものを粗略に扱ってはならない。
傷つけてはならない。預かったときと同じ状態で、
或は利子をつけて返さなければならない。
ー 単行本あとがき ーよりp245
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