今 見ヨ イツ 見ルモ
柳宗悦
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民芸の思想家は、「ほととぎすいつ聞くとても(聞く度毎の)初音かな」という句をふと思い出し、これは鳥の声の美しさというよりも「聞き方の正しさ」を述べたものだという。美しいものも、これまでの見方に沿ってではなく、「眼と心が何時も新しく働かねば」見えないと。心を「うぶ」にし、はじめて見るかのようにそれを見るのはそれこそ至難のこと。「心偈」から。
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今 見ヨ イツ 見ルモ
柳宗悦
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民芸の思想家は、「ほととぎすいつ聞くとても(聞く度毎の)初音かな」という句をふと思い出し、これは鳥の声の美しさというよりも「聞き方の正しさ」を述べたものだという。美しいものも、これまでの見方に沿ってではなく、「眼と心が何時も新しく働かねば」見えないと。心を「うぶ」にし、はじめて見るかのようにそれを見るのはそれこそ至難のこと。「心偈」から。