とこしえに…
〜果てしなく広く
扉を開ける
羽織っている日常のまま
ふと スケッチブック抱えて
陽射しやわらかに 風に誘われて
歩きだす ゆっくりゆっくり
そう いつかの日のように
ほら 花が咲いてる
足もとに小さな こんなに小さな花
辿りゆく風景
空も両手ひろげて
わたしも譜面をひらいて
いつか描いた香り
涙色のページがあった 想い描きたくて
ほら あのときの
小さな音 ひとつひとつ
連なり溢れる雫に そっと心の糸を通したの
描きたくて 紡ぎたくて
雲からこぼれくる光も 糸のように
筆先となって 音楽になって
羽根になって はばたいててゆく
どこまでも かぎろい織りなすこの空に
雲にのって どこにいくの?
会いにいくの あの優しい面影に
連れていってもらうの このメロディに
夕陽さやかに 近づいてくる
霞たなびく 優しい声の色
描いてるとわかる 見守られていること
紡いでるとわかる 共にいること
落日の彼方 手を取りながら
雫のひとつひとつが 歌い出すの
時を超えて 心重ねて…
杉原由利子 作曲
~果てしなく広く~
落とし文・朗読:Shino
Photo:kazesan
piano:suzuki
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