咲く心
うれしきは
こころ咲きいずる日なり
秋 山にむかいて うれいあれば
わがこころ 花と咲くなり
うつくしいもの
わたしみずからのなかでもいい
わたしの外の せかいでもいい
どこにか「ほんとうに 美しいもの」は ないのか
それが 敵であっても かまわない
及びがたくても よい
ただ 在るということが 分かりさせすれば
ああ ひさしくも これを追うに つかれたこころ
_秋の瞳p11 p9_
ねがい
人と人のあいだを
美しくみよう
わたしと人とのあいだをうつくしくみよう
疲れてはならない
_重吉詩稿p117_
母の瞳
ゆうぐれ
瞳をひらけば
ふるさとの母うえもまた
とおくみひとみをひらきたまいて
かわゆきものよといいたもうここちするなり
_貧しき信徒p22_
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