原民喜の「自分のために生きるな、死んだ人たちの嘆きのためにだけ生きよ」
という言葉に添えて、若松さんは、死者たちの嘆きが新しい「いのち」となって
世界をつないでいると、嘆きこそが、憎しみや、憎悪ではなく、
嘆きを忘れずに心に宿すものだけが平和を築くことができると書いていられましたね。
今の世が
次第に全体主義の暗雲におおわれてゆく時、
原民喜や石牟礼道子の言葉がどんな核兵器の威力より、
本質は全く正反対ですが、
くらべものにならない力を世界に発することを願わずにはいられません。
_京都 2015年9月15日_p170
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