朝
海辺の芝草をサクサク踏んで
たれにも気づかれず
朝はやく 露にぬれたなぎさに 近よる
自然が たれにも 見られているという
意識をもたない
静かなすがたでいるところを
そっと 足音をしのばせて
近よって
ながめたい ながめる
わたしは この時 とてもうれしい
美しい
なつかしい
幸福だとおもう
わたしも
この世界にふさわしいものとして
ひとつの位置のあることを 感じる
P172
ABOUT ME
朝
海辺の芝草をサクサク踏んで
たれにも気づかれず
朝はやく 露にぬれたなぎさに 近よる
自然が たれにも 見られているという
意識をもたない
静かなすがたでいるところを
そっと 足音をしのばせて
近よって
ながめたい ながめる
わたしは この時 とてもうれしい
美しい
なつかしい
幸福だとおもう
わたしも
この世界にふさわしいものとして
ひとつの位置のあることを 感じる
P172