一日一文 365日

一日一文 121. 羽生善治「高校生と考える 21世紀の論点」より

決断力を磨く

 

簡単に覚えたものは簡単に忘れてしまいます。三十分経ってしまうと、さっき見た将棋を思い出せないことがあります。
これは重要な問題です。私は十年後もきちんと正確に記憶しておかなければいけないと決意したときは、駒を出して盤上に並べ動かし、ノートに書き出し、考えたことを誰かに話します。視覚だけに頼らずに、手を使い、口を使い、耳を使い、鼻を使う。五感を駆使することで記憶がより深く定着できると考えています。

ー 正確に記憶しなければならないとき ーp13

 

考えている比重や効率を考えると、人間の思考は少ないエネルギーで精密なことができている。それができるかどうかの鍵は美意識です。うまいダンスをする人は、ダンスを知らない人から見ても、自然だし美しい。美意識は適切な選択をするときや、決断をするときに大きな基準や指針になる。さまざまな経験をしていくことや、暮らしていくなかでの自分なりの美意識、発想を磨いていくことがこれから大事になると思います。

ー AIになくて人間にあるもの ーp16


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Gaju。 管理人
Gaju。管理人suzukiです。 管理運営担当しております。 愛猫たち(東風Cochiと南風Kaji)のときの過ごし方から 日々学ぶ今日この頃です・・・。