ぼくらは
おひさまのひかりのてんつぶになったり
虹のひかりのてんつぶになったり
雨のしずくのてんつぶになったり
葉っぱに 木に 森に 土に
雨に 水に 泉に 川に
海に 風に 雲に 雪に
月や 星や 他の惑星に
そして 空気のなかに
とにかく あらゆるものの ひかりの中にいた
ぼくら てんつぶは ありとあらゆるところにいて
きらきらとひかり ゆらゆらと揺れている
てんつぶのないところは ないみたいな
それくらいの てんつぶ
そして ぼくは 気がついてしまった
ぼくが うま であっても
ぼくが うま と思っている うま であっても
ぼくが うま ではなくても
それは まったく 大した問題ではない
大切なのは
ぼくにとって ぼくは なにかということだ
ぼくは うま
ぼくは しろくて つのがある はねもある うま
ぼくには それが しっくりくるから
～
そんなことがあって ぼくは これからも
若草色の草原をかけ やわらかな草をはみ
恋をして 昼寝をするだろう
みどりと青の境界線
水の源を探して 空を飛んでゆくだろう
時に 汚れてしまった大地と水を
この一本の角で 癒したりもするだろう
p38～
ひかりとともに
風とともに
水とともに
大地とともに
すべてのいのちが
ありのままに
ゆたかに生きられますように
p59～
ABOUT ME
