「呪文」という言葉は、実は遠藤周作『生き上手、死に上手』(海竜社刊)から教えられたことである。正しいとか正しくないとか、教えられるとか言うのではなく、「呪文」を唱えていると心が収まるのである。私は「ふたつよいことさてないものよ」という呪文が好きで、よく唱えている。この呪文を唱えると納得がいったり、楽しくなったりするのである。格言とか箴言とかいうものではないが、読者が「呪文」として愛好してくださる言葉を、このなかからひとつでも見出していただけると、まことに幸いと思っている。
ーあとがきーp233
47「二つの目で見ると奥行きがわかる」
55「すべての人が創造性を持っている」
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