私が行政に一人の人間の姿を求めて訴え続けてきたことは決して間違いじゃなかった。ほとんどの人が行政にそんなことを望んでもムダだと言いましたが、決してムダじゃなかった。最初から何もしなければ何も変わらない。私はそういうところが、水俣病と出会って本当に貴重なものを学んだというか、気が付いた。ですからまだまだ水俣病には、私たちに言いたいこと、伝えたいことがたくさん隠されていると思います。
私はもう五二歳で、あと何年生きるかわかりませんけど、残された人生を悲しいだけの水俣病にしてたまるもんかと思っています。そして人生が終わる時に、水俣病が自分にとって貴重な出来事だったと言える人生にしたいと思っています。
ー苦難にも向き合って生きるためにーp24~
ABOUT ME