一日一文
中村元「原始仏典」より
仏教では、世界を創造した神というものは認めません。けれど人間よりもすぐれた神々、目には見えないけれども不思議な力を持っている神々というものは認めるのです。
神の原語「デーヴァ」は、語源的にいいますと「輝くもの」という意味ですから、林をあまねく照らしたわけです。p266
仏教は単なる虚無論ではなく、実体としての「我」が無い、(これはいつか消えてなくなるものですから)、その奥にある真実の自己というものは、人間の理、法を実現するものとして不滅の意義を有するというのが仏教の教えです。p404
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