一日一文 365日

一日一文 岡真史「ぼくは12歳」より

一日一文

無題

にんげん
あらけずりのほうが
そんをする
すべすべ
してた方がよい
でもそれじゃ
この世の中
ぜんぜん
よくならない

この世の中に
自由なんて
あるだろうか
ひとつも
ありはしない

てめえだけで
かんがえろ
それが
じゆうなんだよ

かえしてよ
大人たち
なにをだって

きまってるだろ
自分を
かえして
おねがいだよ

きれいごとでは
すまされない
こともある
まるくおさまらない
ことがある

そういう時
もうだめだと思ったら
自分じしんに
まけることになる

心のしゅうぜんに
いちばんいいのは
自分じしんを
ちょうこくすることだ
あらけずりに
あらけずりに……

岡真史 詩集「ぼくは12歳」より

📖
太陽の子の「解説」はこの夏特に胸に響いた。
高史明…なんとなくこのお名前を見たような…見ていないような…いったいどのような方なのだろうと調べたら岡真史さんのお父さまでいらした!と知った今年の夏の衝撃にちかい
「ぼくは12歳」との再会。
6年生の時に母から手渡されたことは覚えていて、ページをめくるとすぐに大きくお写真が載っていて…今回、再読で開く前にも、そのお顔をくっきりと覚えていた。当時とても複雑な気持ちだったことが甦る。
いくつか詩も覚えていた。
当時は「ぼくはうちゅう人だ」を何回も読み直していたことも思い出した。

再読して読書感想文があったことに気づいた。
当時はそこまで読まなかったようで
・エーミールと探偵たち
・星の王子さま
この感想をよんで、改めて2冊読みたくなっている。

最後のご両親の手記はもちろん読んでいなくて
今回初めて読んだ。
複雑に複雑が重なり「太陽の子」の解説と結びつく。
高史明『生きることの意味』という作品
これを読まずしてこの夏が終わらないような気がしている。

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#一日一文
#書き写すことから

子どもたちと関わらない大人なんて
ひとりもいない。
どんなかたちでも必ず関わっている。
子どもたちを思う…とは。


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Gaju。 管理人
Gaju。管理人suzukiです。 管理運営担当しております。 愛猫たち(東風Cochiと南風Kaji)のときの過ごし方から 日々学ぶ今日この頃です・・・。