一日一文
やさしさとは、人が言葉とともにある人間存在の根本的な不幸を見て、その言葉にたよろうとする思いすら捨てさり、祈りそのものとなるとき、その不幸をのり超える力として、自然に溢れあがってくるものだったのでした。
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かつてのわたしには、その不幸についての自覚がなかったのでした。
「ぼくは12歳」あとがきとして 高史明
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真史の死は、わたしにとって、生きることの苦を見つめ、その底から生きている者として追い求めるにふさわしく、またその生をささえてくれるものと考えられるものを考えぬき、ようやくそれを「生きることの意味」と題する本にまとめてから半年余のことでした。(同あとがきとしてより)
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