一日一文 365日

一日一文 4.志村ふくみ「ちよう、はたり」より

沖縄には、緑深い森や、山の頂上や中腹の洞窟(ほこら)などに、
聖地、御嶽(うたき)がある。
いずれにも神々の臨在されるところといわれている。
司達は常に御嶽を清め、祈り、祭祀(まつり)を行う。
人々は老いも若きも司を敬い、拝所(うがん)で願い事を捧げる。

そこには壮大な建造物や、仏像や、装飾は何もなく
人々は司をとおして自然の神々と出会うのである。
自然と、或は神と人間が非常に近い関係で存在し、
私達が遠い昔に見失った自然崇拝、すべてのものに神が宿るという思想が
現在も生きている。

併し、今沖縄でそういう自然との関わりが次第に崩壊しつつある。

_三つの香炉p53~_


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Gaju。 管理人
Gaju。管理人suzukiです。 管理運営担当しております。 愛猫たち(東風Cochiと南風Kaji)のときの過ごし方から 日々学ぶ今日この頃です・・・。