_おとなおはなし会_
ご参加いただきました皆さまからの
気になる一冊をご紹介いただく
名付けて『気になる一冊コーナー』
11/14 その1 Kyokoさんからの一冊はこちら
Kyokoさんの絵本との出会いのエピソードが繰り広げられる中
その場でMakikoさんの読み聞かせでめくられた
「スイッチョねこ」
20代のころはいつ行っても閉館だったりと
なかなかご縁のなかった大佛次郎記念館
近年、やっと念願かない行かれたとのこと。
Makikoさん、読み聞かせながら
題名でもある「スイッチョ」に首かしげながら
ス~イッチョ♪ス~~~~イッチョ♪と歌う♪
するとNorikoさんがその場で調べてくださると なんと
「うまおい虫」という虫の名前であることが!!
さらにその鳴き声を聞いてみようと検索してくださる熱心さ(笑)
猫のお腹の中から虫の音が聞こえる・・・?! 想像しながら
長いお話もあっという間に最終ページ
こちらの絵本・・・
記念館での販売ラスト2冊のうちの一冊!!という貴重な絵本だったそう。
「でも絵本は手に入らないけれど、こちらの本にお話は載っているのよ」
と猫好きKyokoさんご用意くださる
あとがき福島行一さまの言葉より
「猫を題材とした創作童話_スイッチョ猫_は意識的に書いたものではなく、
胸の裡から自然に生まれた作品である。大佛次郎と猫との長い歴史を考える時、
この自然発生的な誕生は貴重である。」p373
読み聞かせから
猫への愛、自然愛へと話はふくらむのでありました。
最後に
大佛次郎「猫のいる日々」より
_黙っている猫_P11
読書に疲れたら顔をあげて、この「客間の虎」の、
もの静かで、おごりに満ちた優しい姿態を眺めればいいのでる。
こちらからも執こくしないで、そっと放任して置いてやれば、
猫はいよいよ猫らしく美しくなって、無言の愛着を飼い主に寄せて来るのである。
多少なり、こうした沈黙の美しさが感じられるひとならば、
猫を愛さぬわけはないと思うのである。(昭和五年十月・キング)