もじがなくても、もじがよめなくても、詩をたのしむことはできる。詩は、もじがうまれるまえからあった。そのころ、詩とうたはおなじもので、おまじないやいのりだったり、はたらくときこえをそろえてうたううただったり、おどるときのはやしことばだったり、おうさまのものがたりだったりもした。
あはれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ をけ 古事記
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おとだけでいみのないうたや詩がある。でもいみがなくとも、こえにはひとのこころをうごかすちからがある。もじにはおとがある、詩にはこえがある。
ー もじがなくても ーp18~
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