空と
海と
島々と
夢見神
三千世界のいのちは
わたし
潮が満ちて
貝が生まれて
木々が生まれて
娘とベラが生まれた
p154~
・
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弥勒の海にこもり
七十七万年目の
夜が明けるまで
神歌をうたって
願っていたから
お使いの魚
蝶衣の背びれをつけて
飛び衣の尾びれをつけて
ゆきなさい
太陽の海へ
~
この島の草木や花や人々はまるで、太古の神の精気を彫りこまれたかのように、くっきりとした影を持っていました。その時、
神と人のための詩を
陽の中の闇にきけ
という声が聞えました。
ああ、花々の赤いこと、とふさぎの夢見神は思いました。
ー問合いしやびらーp163~
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