一日一文 365日

一日一文 129. 石田 千「TOKYO 本屋さん紀行」より

時間のある日は、勇気を出して東京堂書店に踏み入った。咲いたばかりの花に触れるように身をかがめ、本の息に耳をすます。眉根のけわしい、足の長い店長さんが、庭師のように本を整えている。

・・・・書店にとって理想的なのは、本が本をよび、本が棚をよび、棚が書店をよぶという構成を作り上げることだ。読者にとってはその逆をたどればいい。書店に入って棚から棚を見ながら本を手に取り、その本がまた本を呼ぶ。限りない世界が身近な空間に出現する。

整然、清潔。朝いちばんの窓に、しんと光がさしていた。

ー 林と、森と ーp5


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Gaju。 管理人
Gaju。管理人suzukiです。 管理運営担当しております。 愛猫たち(東風Cochiと南風Kaji)のときの過ごし方から 日々学ぶ今日この頃です・・・。