一日一文 365日

一日一文 140. 野田洋次郎「ラリルレ論」より

『言葉』それ自体に個性はない。『言葉』は僕が生まれる遥か昔からあって、時代の変遷の中で形を変えて来た。この本に書かれたすべての『言葉』が辞書に載っている。意味が割り当てられている。当たり前の話。ハナからそんな信用してない。でも、どういうことなんだろう。この言葉という道具で描かれる僕の姿はどこまでも自分だった。
恥ずかしいくらい、悲しいくらい。

僕が書いているはずなのに、僕を語る。怒る、論す、励まし、笑う。僕はきっといつも言葉に見られている。手を取り、仲良くできたり、何を書いてもてんで違うものになったり。そうやってくっついて離れてを、これからも繰り返すんだろう。恋愛や友情を越えたたった一人の存在みたいに。

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Gaju。管理人suzukiです。 管理運営担当しております。 愛猫たち(東風Cochiと南風Kaji)のときの過ごし方から 日々学ぶ今日この頃です・・・。