この素晴らしい写真集に寄稿できるとは、なんという幸運だろう。
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彼らが衣服に傾ける情熱は、今日の世界においては特殊なものかもしれない。身につける衣服のいかなるディテールにも細心の注意を払うサブールのスタイルは、日々身につけるものすべてを注意深く吟味していた初期のダンディズムに通じるものだろう。私たちは今、そのようなことに目を向ける時間もないほどに忙しい毎日を送っている。衣服やネクタイ、カフス、靴下や有名な葉巻だけが彼らを特別な存在にしているわけではない。他者への紳士的な姿勢、そして社会における重要な立ち位置にこそ、サブールの唯一無二の精神性が表れているのだ。
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