一日一文 365日

一日一文 150. 益田ミリ「今日の人生」より

レンタルビデオ屋の
ベイマックスを見て

ほんの少し、ほんの少し
だけ心が軽くなった
ことについて

考えてみたのでした

もしもわたしが
映画『ベイマックス』を
観ていなければ、

あれはただ、レンタル
ビデオ屋に飾られている
バルーン人形なのです

けれど、わたしは、
ベイマックスを知っていて

彼が人を傷つけることを
禁じられた優しいロボット
であることも知っていた
のです

知っていることが
わたし自身の助けに
なった

そういうものが、
数多くあればあるほど

それらが支えとなり

倒れずに済んでいる
ということもあるのだと
思ったのでした

そういえば以前、

かなりのダメージを受けた
出来事があって、

実をいうと、それが
何なのかは、今となっては
思い出せないのですが、

そのときは、ふと耳にした
星野源さんの曲に
助けられたのです

その曲の歌詞の中に、
みんなが好きなものが
好きでもいい、という
ようなフレーズがあって、

それが、そのときの
わたしをちょっと
元気づけてくれたのでした

自分の個性の弱さも

個性のひとつなのかも
しれない、と

映画や、音楽や
芝居や

そして、本を読むことは

自分の世界に
「手すり」をつけている

そういうこと
なのかもしれません

ー 今日の人生 ー p152~


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Gaju。 管理人
Gaju。管理人suzukiです。 管理運営担当しております。 愛猫たち(東風Cochiと南風Kaji)のときの過ごし方から 日々学ぶ今日この頃です・・・。