「こころ静かに」
少し前に始めた「ペン字通信講座」も終盤に近づいている。
字の上達よりも、どちらかというと「黙々と書く」のが魅力に感じられて始めたものだった。
やっぱり私はそういう時間が好きみたいだ。
そういえば、好きな家事の中でも昔から殊に好きなのがアイロンがけ。
・・と言いつつ、決して毎日こまめにしているのではなく、かなり溜めてからまとめてするのが好き。
黙々、淡々と、無心になれるのが気持ちいい。
本読んだり 字を書いたり、時に刺繍したり
それも果てにはボーッとしてばかり。。。
毎度のことだが、いつも忙しく仕事をしている夫を想うと、なんだか心苦しくもなってくる。
今はドイツからロシアへ移動した頃だろうか。寒いんだろうなぁ、ロシア。
早く帰ってきて、ゆっくりお風呂に入ってほしいな。
私ったら、おかしいな。
いっつも自分の視点で考えてる。 ・・当たり前だけど。
もしかしたら、夫はお仕事が大好きで、忙しくてもさほど苦にならず楽しいのかもしれないのに。
どうであったとしても、夫がいつも心満たされているなら、それがそのまま私の幸せだ。
楽しいお仕事ならたくさんしてほしいし、お休みしたい時はゆっくりしてほしい。
実にのんきな妻である。
ついでに、子ども達にも・・ もっとのんきな母になりたいものだ。
なーんも心配せず、委ねて。
いずれにせよ、信頼があればかなうものだ。
目の前の状況が時に不安定になっても、のんきでいられる私がいい。
だって、あれこれ案じても仕方ないこと多いし。
もし不安に駆られたら、その不安にどっぷり向き合えば、それだけで何か腑に落ちたりする。
どんなときもありのまんまで。
私、不安なんだなぁ・・て素直に認めてしまえば、たいてい何もすることないような気持ちになれる。
状況に対して、「なんとかせねば!」と思っているときほど、実は超不安にはまっていながら
そんな自分に気づいてないような気がする。
無力でありながら地力を信じられる強靱さ?
簡単なようで難しい
難しそうで実のところシンプルな
とらわれがちな とらわれに とらわれながら とらわれず・・
そんなぐるぐるの自分に 安心してとらわれてる
心静かなひとときは そんな感じでもある。
言葉にするとよく分からないけれど・・
何においても、自分を見つめること。大事にしようって思うこの頃だ。
敬愛する先生がおっしゃっていた。
「・・私たちは“自分を知る量”でしか、人を理解できない・・」と。
様々な表情をした目の前のすべてが、自らの内面に投げ掛けているもの。
人も物事も、私に呼応して現れているみたい。
そのこころ・・、聴いて見つめて訊ねる相手は きっと何より自分なのかも。
そして、人との対話においては、
相手が自分の想いを聴くことがかなうようにひたすらに寄り添う傾聴、大切なのかも。
心開けるのは、聴いてくれる相手。
聴いてくれる相手はたぶん、人に限らない。
日常に寄り添ってくれてるたくさん。
育てているお花だったり 可愛いペットだったり、
迎える朝陽、去りゆく夕陽。
抜けるような青空も 降り注がれる雨も・・。
そっと耳を傾けてくれている存在がこんなに、こんなにいつもそばにある。
いつも聴いてくれてありがとう。
私も そんなふうに耳傾ける存在になってみたい。